俳優Mahoと、日頃から美・健・攻に努める10人の仲間たちのNYサバイバル生活。New York based actor Maho Honda's official blog!


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マリリン・モンローの映画 "My Week With Marylin" (邦題・マリリン 7日間の恋)

リンダだよ!

観てきたよん。前からかなり話題になっていて、23日についに一般公開された映画、 
"My Week With Marylin”。注目の一本だけに、劇場は満席だった!
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あらすじはわりと簡単。というかシンプル…

マリリンがローレンス・オリヴィエと共演した映画 ”The Prince and the Showgirl”(邦題『王子と踊子』)の撮影と、3番目の夫でアメリカでもっとも有名な劇作家のひとりであるアーサー・ミラー(らぶ)とのハネムーンを兼ねてロンドンを訪れたときのお話だよ。

そのときにアシスタントディレクターだったコリン・クラークが書いた小説The Prince, The Showgirl and Me と、 My Week with Marilyn のふたつをもとに映画化したんだって。

注目のマリリン役はミシェル・ウィリアムズ

そう、ブルーバレンタインでオスカーにノミネートされたあのミシェルたんだよぉ!(ハリウッドバスターじゃなくってあういう映画こそ日本で公開すればいいのにね。ちょっと鬱々としすぎちゃったかな?)

ミシェルたんを知らなかったら、この2つの映画に出てるのが同じ女優だってわからないほどの変身ぶりだったよ。マリリンの容姿だけじゃなくって、仕草や目線なんか本人をよーく研究したんだろうなぁというのがビシビシ伝わってきたよん。

マリリン・モンローのすべての映画を観たリンダも太鼓判を押しまーっす!

Wikipediaには、マリリンの役のキャスティングに、スカーレット・ヨハンソン(ヌード写真が流失して話題だったよね)、ケイト・ハドソン、エイミー・アダムスなども候補に挙がっていたことが書いてあるよ。

はい、ここからはネタバレも恐れずいくのでよろしく。

はじめにいっておくと、リンダはマリリン・モンローの大ファンなのね。というか、とても愛すべき存在だと思ってる。

ということで、個人的な思い入れたっぷりでレビューを書くね!

(ここからはネタバレ必須)





”本当のお話に基づいています”
というテロップがでるものの、一番気になったのが、ローレンスオリヴィエとの映画”The Prince and the Showgirl”(邦題『王子と踊子』)は、実際はマリリンが権利を買ってプロデュースした映画だということ。

ローレンスはもともと彼女の起用には反対だったのよね。そこをマリリンがごり押ししたの。

でも、この映画のなかでは、ローレンス(映画の中ではラリーLarryという短縮型で呼ばれてるので注意)がマリリンを呼び寄せたという受け身の形になっている。

そのおかげで、当時の映画撮影のセット(美しいっ。しかも映画がそのまんま再現されてる!)であふれてたはずの、マリリンの俳優としての気合いや覚悟が薄れてしまった感が否めない。

マリリンはとても繊細で今にも壊れそうな危うさを持つ人だったとはよく知られているし、スキャンダルばかりが話題になったりするけど、スターになったあとで自らアクティングスクールに弟子入りしたり、自分でエージェントを建てたり、真摯に演技に取り組む俳優だったんだよ。

演技に欠ける情熱と、そこからくる彼女の強さがあまり表現されてなかったのは悔しいよ。

ミシェルたんの演技はよかった。渾身の力を込めてマリリンになりきろうとしてくれてました。ミシェルたんならストーリー次第でもっとマリリンの強さを表現できたでしょうに。

”ハリウッドの犠牲者マリリンモンロー”という悲劇のヒロイン的ストーリーはどこかで何度も見聞きしたもので、なにも新しい発見はなかったよ。しかも、どこかSophie's Choice(邦題;ソフィーの選択)を思い起こさせる予測可能なストーリー。

悪いけど、映画というより、テレビの2時間ドラマ枠で十分かなぁ。と思ってたら、監督はテレビの人だったんだね。妙になっとく。

男だったり、お酒だったり、薬だったり、生まれてすぐから心の中に根付いていた大きな空洞を埋められる何かを求め続けたマリリン。でもそのなにかを自分の中に求める前に、命を絶ってしまった。ハリウッドショービジネスという世界に翻弄され、そこに依存してしまったひとりの少女の悲しい最後だった。

そういう彼女の繊細さを、安っぽい台詞に頼らずに映画全体で表現してほしかった。

ミッキーマウスやドラえもんのようにキャラクター化されて消費されていく”マリリン・モンロー”というペルソナが彼女本人(ノーマ・ジーン)を押しつぶし自殺に追い込んだんだとしたら、こういう風に髪型や仕草をそっくりコピーしてプロデュースされ続けることに、彼女本人はどういう反応をするのだろう。

彼女は、ひとりの人として、ノーマ・ジーンとして、誰の心の中にも普通にある葛藤を理解してもらいたかったんじゃないかな。

そういうノーマ本人の思いをうまく描写しているところと、商業的なマスコットキャラクター”マリリンモンロー”の人気に乗っかっているところとが混合していて、なんとももやもやしたまま映画館を出ました。

彼女の人気は怖いくらいで、家族のない彼女の私物がオークションにかけられたのはまだいいんだけど(収益はアクティングコーチのストラスバーグ家に行ったらしいよ)、ついには子宮内膜症の治療のときに撮ったレントゲン写真まで競売にかけられたと知ったときには、とても悲しい気持ちになった。ひどい。

もう、そっとしといてあげようよ、と。

でも、多くの人に愛されることを望んだ彼女だから、わたしたちが繰り返しマリリンモンローものをプロデュースして、彼女という人物が存在したということを記憶にとどめておくのは供養になるのかな。

本人に聞くことができなくなった今、その線引きって難しいよね。

リンダも、ふとニューヨークを歩いていて、”今車にはねられたら、誰もこの死体がリンダだとわからず、家族や友達にも知らされず、ひとりぼっちでNobodyとして処理されるのかなぁ”なんて感じるときがあるけど(だからIDは携帯)、誰にも覚えていてもらえないのって悲しいよね。

なんかさ、彼女を"マリリン・モンロー"として消費するオーディエンスの一員となって映画館に座っている自分に若干の罪悪感を覚えつつ、正体のわからぬもやもやをかかえつつ…

はたして故ノーマ・ジーンはこの映画”My Week With Marylin”を喜んでくれているんだろうか。

そればっかりが気になった。

そういえば、マリリンの人物伝”Marilyn ”by Gloria Steinem, George Barris (Photo)を読んだときは、マリリンをひとりの人として、温かいながらも冷静な眼差しで、丁寧に淡々と綴られた文章に、あぁ、この本をマリリンが読んでいたら、こんなに彼女の心の奥を理解できる人もいるって知っていたら、彼女は自殺しなくてすんだんじゃないかなぁと思ったものだよ。

この本の著者グロリアさんはフェミニスト活動で有名だったひと。フェミニスト最前線がSEXシンボル最前線についての本を出したもんだから、当時はかなーり注目されたんだって。当時ごまんと出たマリリン本の中でも女性が書いたとあってなかなかおもしろいよー。

Amazonのページは こちらから(英語)

んで、かの3番目の夫アーサーミラーがマリリンの死後すぐに書き上げた舞台劇”After the Fall”にも、マリリンを元にしたキャラクターがとっても繊細に描かれてます。んでミラー氏の苦悩がつらつらと綴られていて、とっても切なくなるよ。

After the Fallのことを書き始めるとひと晩かけても終わらないので、wikiをどうぞー。Wikipedia After the Fall

残念ながらそこまでのインパクトはなかった今回の映画だけど、セットだけじゃなく、演技がみなさんよかったよ。とくにジュディ・ディンチがいい味出てるー。

で、マリリンに恋に落ちる若造コリンのやみくもな正義感がとても切なくてよかったよ。理想だけで突っ走れるのは若さよ、若さ。(遠い目)

悲しいけど、マリリンを救えるのは、マリリン自身しかいないんだよね。

あとは、メゾッドアクティングとトラディッショナルアクティングの違いで言い合うところなんか、ヴィッキーからハナシを聞いてたからくすっ笑っちゃったよん。

ってなわけでもうハナシはいいだろう、トレイラー。ほいっ

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b0186354_2181286.jpg日本でも公開されるといいねー。

by Linda

☆追記☆
日本でも公開されるとの情報をいただきました!どうもありがとうございます。2012年3月、角川映画から。邦題は、”マリリン 7日間の恋”だそうです。テロップみたけど、なんだかなー。こちら、公式ウェブサイトです。http://marilyn-7days-love.jp/



b0186354_11414354.jpgTGはナイアガラの滝に行きました!滝はなんかスカッとしますね。というわけで、ヴィッキーよろしく。 Maho 

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by zhensui-maho | 2011-12-05 11:14 | Linda-Entertainment