俳優Mahoと、日頃から美・健・攻に努める10人の仲間たちのNYサバイバル生活。New York based actor Maho Honda's official blog!


by zhensui-maho
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アマンダです。

イーストヴィレッジとローワーイーストサイドを分けるハウストンストリート(Houston Street)(ヒューストンと読むと田舎者扱いされる)。

早朝もしくは午後4-5時頃に1stアベニューの駅をおりると、この通り沿いにイエローキャブが列をなしているのに気づくだろう。

むむむ。キャブからよいしょと出てきたターバン男たちが、あるお店に吸い込まれていくではないか…。

b0186354_1162474.jpg彼らのおめあては、カレーである。中東系の多いタクシードライバーたちに絶大な人気を誇る、

"PUNJABI"

である。

観光客に大人気のカッツデリ、さらにLESに似合わぬエグゼキュティブオーラをさり気なさのかけらもなくギンギラギンに醸し出している新高層マンションのお向かいに、ぽつーんと存在するこの小さなデリ。

気になってはいた。でも、入るのになかなか勇気がいった。

だって、半地下で、薄暗くて、小さくて、客はどんなことにもびっくりしなさそうなターバンおじさんばっかりで、外周りを趣味の悪いオレンジ色の工事用の鉄のジャングルジムみたいな柵に長らく覆われていたから。

おなかぺこぺこで、汗だくで、もうあと少しで死んだおじいちゃんに会えるかと思ったある夏の日の午後に、えいっと勇気を出してめでたく初来店。それ以来、カレーの美味しさ、速さ、オーナーさん(名前が覚えられない)の笑顔のおかげで、プンジャビはわたしのNY1のお気に入りのカレー屋さんになってしまった。
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あのね、うまうまなだけではなく、安いんですよ。

一ヶ月食費150ドル生活のときも唯一訪れることのできた外食(中食?)どころだった。なんと、

3ドルでごはん+2種類のカレー、5ドルでごはん+3種類のカレー

というありがたさ。

販売はデリ方式。奥にひっそりテーブルもある。

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24時間、カレー、コロッケ、サモサ、緑の草の天ぷららしきもの、デザートが各6種類ほどびっしりとショーケースに並ぶ。

b0186354_1211646.jpg宗教上の理由だろう、どれもベジタリアンである。

わたしのお気に入りは、ほうれん草カレーと、ダールカレー。

サモサはどうしても油が馴染んでべちゃっとしてしまうので、おうちでもう一度オーブン焼きするといいだろう。

そしてデザート。b0186354_1232994.jpg

1口めにコーンポタージュ、2口めには練乳の味がするライスプリンは、デザートに欠かせない。容赦ない背徳的な甘さは、どこか懐かしくてクセになる。


注意点はこちら。

ー衛生的なサービスを求めてはいけない(24時間営業で、いつカレーを交換しているのかはナゾ)。

ーベジタリアンだからって、健康とかエコとかロハスとか求めてはいけない(オーダー後、高らかに鳴り響く"チン!”の音。直後にほかほかのカレーの登場だ)

ーLES的なおしゃれ感覚を求めてはいけない。イートインするとさらに場末感が。でも疎外感はないぞ。


それさえクリアすれば、心ゆくまでカレーを堪能しよう。一日中営業しているので、飲みの締めにカレーというのもイイね!

いまや、タクシーの運ちゃんに限らず、ひっきりなしに客が訪れる人気店である。(なので、カレーの回転も速いはずだ。いや、そう願おう。)

チンの具合で温め方にムラがあっても気にしない。ルーに対してごはんが多すぎようとも気にしない。

このお店が長らく愛される理由は、体験すればわかります。

PUNJABI Grocery&Deli 
114 E1st street (open 24 hours)
カッツデリのお向かいね。


b0186354_110074.jpgby Amanda

b0186354_11414354.jpgお友達からカレンダーをいただきました。新しいカレンダーを手に入れると、これを使い終わる頃の自分と話してみたいといつも思う。 Maho 

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by zhensui-maho | 2011-10-26 01:38 | Amanda-Eating out
ひきつづき、アマンダです。

夜中のアイスクリームはどうしてこんなにわたしを幸せにしてくれるのだろう。お寿司を満腹食べた後は、楽しくデザートといこうではないか。

昔はアルファベットシティーと言って恐れられた、イーストヴィレッジのアヴェニューA以東。今やヒップスターとロックの巣窟となったこのエリアに、夜な夜な、遊び疲れたおしゃれピープル&通勤帰りのビジネスマン&犬の散歩帰りの主婦&甘い夜にカツを入れたいゲイカップルが列をなして押しかけるアイスクリーム屋さんがある。

Lula’s Sweet Apothecary
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ルーラズの人気の秘密は、すべて人工でないナチュラルなものを使うこと、作り置きせずに毎日新しくつくること、また乳製品を一切使わないヴィーガン(Vegan)方式でアイスをつくっていることに尽きる。
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ミルクを使わないとなると、何を使うのか?答えは、ミルクと同じくらい濃厚な味で、ミルクよりもお腹にどっしりこないカシューミルクココナッツミルク。牛乳アレルギーの方も安心だ。

ナチュラル素材ゆえに各フレイバーの色は冴えないが、それぞれの芳香なお味たるや、ひと口ごとに鼻の穴が膨らんでしまうのを必死で抑えなければならないほどである。

わたくしも。ここのアイスを知ってから、あんなに好きだった某Hダッツが甘すぎて食べられなくなってしまった。

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フレイバーを決めるまで、ひたすらサンプルさせてくれるのもありがたい。

午後3時から開いているが、やはりアイスクリームスイッチが入るのは夜なのだ。ありがたいことに遅い日は11時半までやっているので、イーストヴィレッジにいて急に発作に襲われたときは直行できて便利。

昔からパン以外のスイーツ一般にはあまこだわりがないのだが、ここのアイスにはわたしを幸せに、そして病みつきにさせるなにかがあるのだ。

夜な夜なアイスクリームで悶えたいあなたは、ぜひこちらへ。

Lula’s Sweet Apothecary
http://www.lulassweetapothecary.com/
516 E6th street (between Avenue A and B)

Sun, Tues, Wed 3pm to 10pm
Thurs, Fri, Sat 3pm to 11:30pm
Closed on Mondays


b0186354_11573196.jpgBy Amanda
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今日ヴィレッジで観たオフ・ブロードウェイの劇は、おもしろいほどつまらなくて、しかも椅子の寝心地も悪いので救いがありませんでした。 Maho 

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by zhensui-maho | 2011-07-31 12:04 | Amanda-Eating out

NYのベジタリアン事情

アマンダです。

なんだか芸がなくて恐縮だが、最近あんまり外食しないので、というか飲茶中毒状態なので、またまたフラッシングの いつもの店である。

ただ今日は行かなきゃいけない理由があったのだ。歯の詰め物がとれるという、食いしん坊には致命的な悲劇がついに外国の地でわたしの身にも起こってしまったのだ。

幸い、こないだフラッシングに一緒に行ったお友達Aさんがフラッシングの優良歯医者さんを教えてくださったので(ありがとう!!!)、飲茶とセットでトライすることにした。いままでNYで歯医者さんなんて怖くていけなかったが、ここはとても腕のいい日本人の歯医者さんだということだった。

もうなんかフラッシングさまさまである。もはや引っ越すべきだろうか。

今日は小さな発見もあった。一年以上使ってるカメラに“FOODモード”があるなんて知らなかったよ。赤っぽくなってしまうのはホワイトバランスの問題だったのか。勉強になった。

今度からは写真を撮るのがもっと楽しくなりそうだ。
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今日のNEWヒットは、なすのエビはさみ揚げ(一瞬で消えたので写真なし)と、2番目の写真のねぎとコリアンダーの腸粉。そして黒い棒。なんだかわからずにとったが、甘い黒胡麻味だった。こういうぶよぶよもちもちしたデザート、大好きなのだ。

お供は、前回同店で20年ぶりのエビを食べさせたベジタリアンのミュージシャンS。彼はこの店でだけはベジタリアンの仮面をとり、ただの "肉嫌いの偏食中年" に変身するのだ。

自己選択の街・ニューヨークには、ベジタリアンがとっても多い。しかも卵はオッケーとかチーズならオッケーとかいろんな種類がある。極右派がヴィーガンで、彼らは牛乳も卵もゼラチンもかつおだしといえども動物性のものは一切食べない。

宗教の信仰上禁止な場合を別にして、それぞれの理由を観察してみると、大きく分けて3つが個人のバランスで混ざり合っている。

①動物がかわいそうだから

②肉は健康に悪いから

③政治的視点(アメリカの過剰なフードビジネスによる搾取への反発)


まぁ、肉好きな人にとってはどの理由も矛盾点が気になってしてしまうのだが、これはおもしろい社会現象だと思う。

アメリカは移民が中心になって築いてきた国であり、食文化の歴史は浅い。

アメリカンといえば、なんだろうか? ステーキ?ハンバーガー?ホットドッグ?KFC? 

どれも、焼くか揚げるかはさむかだけのシンプルな料理だ。味は、油っこいもの、さもなければ生(サラダ)に2分され、調味料も塩か胡椒かケチャップをお好みで、というわかりやすい状態になっている。

えーっと、アメリカ料理の悪口を言いたいんじゃなくて(まぁ好きじゃないけど)、必死の開拓の過程で、安いもの、早くでてきてお腹いっぱいになるものが定着していったのだと思う。

でも、食文化が浅い=中国みたいに医食同源なんていう文化的な食育の知識がないわけだから、みんなが安けりゃ安いほど、お腹が満たされれば満たされるほどいいという”量”重視で食べものを求める。

しかも資本主義万歳の国なおかげで、需要が増えるほど大手のファーストフードやスーパーマーケットがどんどん提供にまわって大もうけ。彼らはコストを下げることに全力を尽くすため、”質”はどんどん悪くなる。


この悪循環によって、肥満をはじめとする健康被害がかなーり深刻だ。アメリカ人は身体が縦にも横にもデカイ。政府や大手フード会社に対する信頼はぺらぺらのトイレットペーパー並みである。

例のマクドナルド肥満促進責任の訴訟事件も、深刻な健康被害をかかえる方たちの、信頼を裏切られた悲痛な叫びなのだ。

そもそも資本主義最前線の国で信頼なんてなぁ甘ったるい幻想だ!といわんばかりに、みなさん自分で自分の身を守るという自己防衛の意識は高いようだ。

ごはんまでも金儲けの対象にされかねない状況ならば、周りに対して疑り深くなるのもしかたないのかもしれない。

b0186354_2041144.jpgアメリカの食ビジネス批判である“Food. Inc”の代わりに、ドキュメンタリーというより隠し撮りサスペンスである"THE COVE” が2010年のアカデミー賞ドキュメンタリー部門をとったのは記憶に新しいが、あれもアメリカの政治的思惑からの苦し紛れの選択に思えてならない。
(だって、サスペンスはドキュメンタリーじゃないよ…)


大手チェーンのホール・フーズからボランティア運営のCO-OPまで、ヘルス・オーガニックストアもいたるところにあり、お客はちゃんとラベルや栄養表示を見て買い物をしている。

自分や家族が口にするものはしっかり知っておきたいという気持ちは、とくにアメリカではよく分かる。モノを購入するということは、その流通システムに賛成・反対の一票を入れることと同じ、という社会的な責任感を持っている人が周りには多い。

そういうセルフマネージメントの延長がベジタリアン宣言というわけだ。

個人的には、肉は成長期に一生分食べつくした感があるので未練はないが、魚を食べるなといわれたら翼をもがれた鳥のような気分になるだろう。日本の魚料理の文化はつくづく素晴らしいのひと言に尽きる。

日本でベジタリアンがNYほど流行らないのは、

日本料理の伝統がしっかりしているおかげで何を食べても美味しいこと、

文化的な食育によって自分で食べものを選択できる自信をある程度もっているため口にするものにあまり不安がないこと、

協調性が強く、鍋料理のようにみんなと同じものを食べる一体感を重視していること


が関係あると思う。マクド訴訟が笑いネタになる文化というのは、ある意味幸せなことなのだ。

宗教上の理由以外では、アメリカ料理がまずいからニューヨーカーはベジタリアンになっちゃうんだと思ってたけど、そんなに単純なことでもないみたいだ。これは現代の食にまつわる文化人類学の話だ。

“What’s inside?” “Amazing!”を連発して肉以外は何でもとっても美味しそうに食べる偏食中年Sをみながら、なんだか無性に気になってしまうニューヨークのベジタリアン事情なのだった。
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関連記事
気分はフラッシングで飲茶?
それとも第3のチャイナタウン・サンセットパークで飲茶?b0186354_11414354.jpg

歯医者さん、とっても丁寧で良心的で麻酔も上手だったそうです。 Maho 

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by zhensui-maho | 2011-06-30 21:13 | Essays
Hi! 風邪っぴきのアマンダです。

 今日は、健康第一!ということで、栄養満点・天然のお薬代わりのジュースの話。

 絶好調のときでも、夏ばてのときも、風邪でのどが痛いときも、いつもどんなときでも美味しく飲めるのが、スムージーや絞りたて生ジュースのよいところ。

 いちおしのジュース屋さんが、「ドン・グリーンズ・リクィテリア」@イーストヴィレッジ

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 なぜか写真を撮りあうわたしたち。笑

 ここは、家族経営でやっている、アットホームなスムージー&生ジュースの専門店。忙しいながらも楽しそうに仕事をしているフレンドリーな店員さんからは、自分の店のジュースが大好き!!って感じが伝わってくる。店内はいつもにぎやかだ。
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  きゅうり入りの水がサービスで置いてある。利尿作用ありそうね。

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 ジュースを作る際に、サプリメントを追加するオプションもある。

 NYのベジタリアン向けのガイドブックで、この店の「Papaya Paradice(パパイヤパラダイス)」がスムージー部門で堂々の1位になっていたのが初来店のきっかけだった。

 パパイヤ・桃・バナナ・りんご汁・豆乳・ココナッツ入りで、たしかにサイコーに美味い!!一気に飲みきったので画像はありません。

 絞りたての生ジュースも、あぁ、染み込むヴィタミン!!!
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 こちらは持ち帰り用のボトルジュース。賞味期限は冷蔵庫にて4日。飲み終わった容器は回収もしている。スムージーは店頭販売のみ。

 先述のガイドブックによると、材料を100%オーガニックでそろえているジュースバーは、NYでもここだけらしい。おいしいだけじゃなくて、なんか健康にええことしてまっせ〜という自己満足も得られる味!えらい!!えらいよあんた!!!

 ちなみに、わたしのお気に入りは「Mr.Green(ミスター・グリーン)」という生ジュース。ビーツの赤に侵されているので、グリーン氏と名乗っていてもショッキングピンク色をしている。味はしょうがのエッジがかなり効いていて、口を付けた乙女たちをたちまち火照らせるニクいグリーン氏なのです。

 場所柄、体中に刺青が入ってたり、顔中にピアス+スキンヘッドだったり、「死ぬのが怖くない」という感じの見た目のお兄さんでも、「オール・グリーンのきゅうり抜きで」なんてオーダーしているのが微笑ましい。

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 ☆ Dong Green's Liquiteria, Info
170 2nd Avenue(bet 11th and 12th Street)
  Daily 8am-10:30pm
Webサイトは現在工事途中のもよう。http://www.liquiteria.com/page/page/4555049.htm


☆おまけ
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 天気のいい日だったので、周辺をブラブラしつつ、仲良くトレーダージョーズにてお買い物。買い出し=エクセサイズですな

 そのあとはユニオンスクエアでのんびり。気持ちよかったねっ
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 ぴーすっ


ヘルシーごはん関連記事はこちら
☆ 大人数でもひとりでもOK。ベジカフェの大御所、アンジェリカ・キッチン by Amanda
☆ ヘルシースナックでピクニックはいかが? by Maho
☆ ファーストフード×ヘルシー = チポトルメキシカン♪ by Maho

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 スムージー&生ジュースは、ニューヨーカーの天然サプリメントだ。。

By Amanda

b0186354_11414354.jpg かねてよりみなさまにご心配をおかけしておりましたパスポート盗難の件ですが、Visaもなんとかなり、ようやく全部カタがつきました。あーよかったよかった。関連記事はこちら Maho 

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by zhensui-maho | 2009-09-04 01:05 | Amanda-Eating out
 Hi, アマンダです。

昨日のつづき。

 アンジェリカキッチンには、7人がけのコミュニティテーブルがある。日本では他人同士が相席っていうのはあんまり喜ばれないけども、ここのはいつもにぎわっている。
 
 このNYらしい光景に、わたしはひとつの思い出がある。

 夜の7時過ぎになると、リリーという、おしゃれボブの髪型がよく似合う、小柄で上品な90歳を超えたマダムが、このアンジェリカキッチンにひとりご飯を食べにやってくる。そしていつも、コミュニティテーブルの誕生日席に座るのだ。
 
 リリーは歯が丈夫ではないので、メニューには載ってないスペシャル料理を出してもらっているそう。わたしが覚えているときのご飯は、お粥みたいなやわらかいものだったと思う。
 
 ほぼ毎日、同じ時間、同じ場所。もうこの店の日常風景のひとつである。

b0186354_114768.jpg ワシントンスクエアからも歩けます。10分くらいかな。

 わたしも、ひとりのときは、コミュニティテーブルに座りたくなってしまう。英語の勉強にもなるし。他人の食べてるものもチェックできるし(笑)。

 初めてリリーとお話しした夜は去年の冬。雪の降る寒い夜だった。いや、ニューヨークの冬は、「サムい」というより、もはや「イタい」といったほうがよい。

 顔見知りの常連さんも何人かいたみたいだったが、他人同士でわたしをふくめて7席すべてが埋まったその日のテーブルは、めちゃくちゃ盛り上がった。  

 外に人が並んでいるにもかかわらず、リリーもふくめ2時間以上同じ顔ぶれで居座り続けた。しらふでハタ迷惑なわたしたち!笑。とても楽しい夜だった。

 …しかしだ。話がはずんでいる最中に、突然リリーがうたた寝しだした!
 
 リリーをよく知っている風の常連客のひとりが、

「俺は今まで、リリーがこんな風に寝ているところをみたことがない。EVER(エバー=決して)。」

 とか言うもんだから、こりゃたいへん!! リリーは体調が悪いのか!!? なんせ90歳超えのマダムである。みんな心配して、ざわざわしだした。

 そこで、店員歴がいちばん長そうなアレックスが様子をみにやってきた。彼とひとことふたこと交わし、しばらくして目を開けた彼女は、「I'm so tired (=疲れたわ)」とひとこと。そしてすぐに帰ることになった。アレックスは慣れたものごしでさっとタクシーを呼びに行ってくれた。
 
 アレックスが言う。

 「リリーは、ほぼ毎晩ここにきて、いつもこの席に座り、毎回スペシャルメニューを食べて、食後は少しのんびりしてから必ずトイレに行き、だいたいタクシーで帰るんだよ。それが一連の流れなんだ。食事中にウトウトしているのは今日だけのことではないから、心配はいらないよ。」

 それでもやっぱりちょっと心配だったし、ちょうど宿の方向が一緒だったから、トイレから戻ってきたリリーに声をかけて、結局その日はわたしが送っていくことにした。

b0186354_1164581.jpg 車の中で、リリーはずっと話をしてくれた。彼女は元アーティスト(本人はFamousだったって言ってたぞ)で、2年前に亡くなっただんなさんが生きていたときからずっと毎晩のようにアンジェリカキッチンにやってくる常連さんなんだそうだ。

 きれいな月明かりに照らされたマンハッタンの道を走るタクシーの中で見た、だんなさんのことを話す彼女の、うれしそうな顔・悲しそうな顔は今でもはっきり覚えている。なんかせつなくなっちゃって、ちょっとジーンとしたのだ。

 そうか、リリーは毎晩、だんなさんに会うためにきているんだ。
 
 ここは、ひとりの女性の人生の、だいじな舞台のひとつになっているんだ。

 この店には、決まりきったお堅いマニュアルはない。そこにはちゃんと"ひと"がいる。

 個人のコンディションに合わせたスペシャルメニューを出してあげたり、外には行列があるのに長々と居座りつづけてますます盛り上がっていく客を、気持ちよくほったらかしにしてくれるアンジェリカキッチンのみなさんの心の広さには、つくづく頭が下がる。あくまでお客が料理を楽しむことをいちばんに考えてくれている。

 その感謝の気持ちはチップで表現しておくことにしよう。これぞ、アメリカ式の、お店とお客の対等のコミュニケーションなんだろうと思った。義務でのチップは損した気分になるけど、こういうのなら、いいよね。

 真冬のイタサムさの中、見ず知らずの大都会にひとりぼっちで留学にきているわたしに、NYのあったかさをじんわりと感じさせてくれた、ここはそんなだいじなレストラン。

Angelica Kitchen Info
 300 East 12st (bet 1-2 Avenue) Tel:212-228-2209
 HP に詳しい情報あり → アンジェリカキッチンHP (英語)


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 肉食獣のあなたも、たまには体と心にやさしいベジタリアンなんてどうだろうか。
 もし、夜にここに行くことが会ったら、そっとリリーを探してみてね。

by Amanda

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 本当にサービスのよい店って、店と客の両側から、人と人とのコミュニケーションがちゃんと感じられるアンジェリカキッチンみたいなところのことを言うんだろうな、と思いました。ちなみに、ここはカード払いは無理なので、お会計はキャッシュかチェックでお願いします。 Maho


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by zhensui-maho | 2009-08-20 01:33 | Essays
 Hi! アマンダです。

 限られたお金でいかに健康的で美味しいものを食べるかという勝負の軌跡をつづります。どうぞよろしくお願いします。

 さて、今日はお気に入りのベジタリアンレストランのひとつに行ってきたので、そこを紹介することにします。

☆ ANGERICA KITCHEN ($7~15)

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 Allビーガンの、アットホームなレストラン。ひとり客も多いが、家族連れ・カップルも多い。ようするにいつも混んでいる。お隣には、同じメニューでテイクアウト専門の店がある。値段もかなり良心的だ。
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 メニューも豊富。お料理も好きなのだが、ここには個人的な思い入れもあり、つい思い立って足が向いてしまうのだ…。
 
 ちなみに、ビーガンとは、肉・魚・卵・乳製品などの動物性のたんぱく質を一切食べない主義のこと。それらを使わない分、豆、穀物、オイル、ハーブを使って、味にコクや深みを出している。ニューヨークにはたくさんのビーガンごはんどころがある。

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 まずは、前菜にフムス。 カリカリのトルティーヤチップスを添えて。フムスとはヒヨコマメとタヒニ(中東のゴマペースト)にガーリックやレモンを利かせたペースト。

b0186354_8235131.jpg Today's Soup(日替わりのスープ)。いつも頼むけど同じのが出てきたことがないし、外れたこともない。「May I taste today’s soup? (= 味見させてもらえます?)」、と言えばひとスプーン分持ってきてくれる。
 ちなみに日替わりスープにお味噌汁もラインナップしている。甘めがお好きらしい。

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 アンジェリカ・コーンブレッドと本日のスープ・ガスパチョ。このコーンブレッドは、ハゲうま!名前のわりにコーンの味がしない。

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 一番人気のドラゴン・ボール、コンボ・ボール。お好きなBASIC(穀物、ゆで・生野菜、芋、トウフ、豆、海草など。日替わりもある。)を3~4種類組み合わせて、好みのドレッシング、ソースを選ぶ定番メニュー。「素材の味で勝負してみました!」って感じの料理が、潔い量でガバッと運ばれてくる。
 調理はシンプルなんだけど、このドレッシングやソースがちょっと凝っていて美味しいから、飽きずに食べきれちゃう。このドレッシングはぜんぶで7種類くらいあって、Monicaはいつ行っても「Carrot Ginger」ばっかり頼むし、Mahoは「Tangy basil(タンジーバジル)」、わたしは「Balsamic Vinegrate(バルサミックビネグレット)」がお気に入り。

 ボールのメニューはシンプルだけど、「Today’s Special(今日の日替わりスペシャル)」はそれとは対照的。味つけや調理がとっても凝っている。

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エンパナーダ。香ばしい皮のなかには、豆をグダグダに煮たメキシカンテイストの具が入っている。サルサソース、オリーブ風味のカリフラワーソテー、彩りに緑の野菜を添えて。

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 インド風のお豆腐のグリル。周りの黄緑なのは豆のカレーソース。付け合せは、福神漬けじゃなく、カブの酢漬けと、なんとジャム(すももかな?)!なんかネギみたいな野菜のス揚げがトッピングされている。

 机にはゴマ塩が常置されている。よほど気に入ったか、体に良いと信じているかで、瓶を振りかざしてやまっっっほどかけている人がたまにいる。

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 テンペ(豆がぎゅっと固まった発酵食品。納豆みたいな匂いはない)のバーベキューグリル。ヤムイモのグリル添え。オレンジ色に輝くこのお芋は、驚くほど甘い!
(つづく)

Angelica Kitchen Info
 300 East 12st (bet 1-2 Avenue) Tel:212-228-2209
 HP に詳しい情報あり Angelica Kitchen HP(英語)


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 今日は写真をみていたらお腹がいっぱいになったので、このあたりで。次回につづく。

by Amanda
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 日本食材はヘルシーだとして注目されているみたいですね。こないだ、「Arame」=アラメ。がメニューにあって笑いました。ついにアラメが海外進出か!? Maho
 

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by zhensui-maho | 2009-08-19 08:18 | Amanda-Eating out
 天気のいい日は、サンドイッチやデリやテイクアウトものをその辺の公園に座って、食べるのも気持ちいーー058.gif
 私はときどきベジタリアンのお店にも行きます。肉がないから物足りないかと思いきや、だしのうま味やハーブやスパイスの香り、ナッツのコクをうまくつかっていたりして、なかなか複雑でおいしいのだ。
 ニューヨークには気軽に入れるベジタリアン向けのカフェやレストランがいっぱいあるし、メニューの中に「ベジタリアン向け」を表示しているところも多いです。ここの青空系でも2店ご紹介します。

☆NEW YORK DOSAS  ($5~10)

 ニューヨークドーサス。ワシントンスクエアの南側の通りにある、ドーサ、サモサ、インド風ビスケット、ジュースの屋台。ドーサとは、米や豆の粉で具を包んだ、インドのクレープです。他にもスープやカレーなどがあります。インドでは宗教上の理由もあって比較的ポピュラーな、ビーガンのお店。

 ビーガンとは、肉魚卵や乳製品などの動物性たんぱく質を食べない方のことです。そのぶん豆や穀物、野菜や植物油を使った料理を食べます。私の友達にも何人かいますが、NYにはけっこう多いみたいです。

 ここのお店は大人気なのでだいたい行列ができていますが、ひとりで怒涛の注文をさばききるThiruさんの、千手観音のような鮮やかな手つきを見ているだけでも楽しいです。ここでテイクアウトして、工事の終わって生まれ変わったワシントンスクエアで、のんびり食べるのも素敵です。
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白い歯が素敵なThiruさん。忙しくても、いつも笑顔です。今年の冬、とっても寒くて鼻と耳を赤くしながら通りかかってメニューをちら見してた私に、あったかい試食のスープを出してくれました。そしてひと言「寒さに負けず、いい1日をね!」と。彼はもう覚えてないかもしれないけど、とってもうれしかった。
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おじさんから噴水が!笑。ワシントンスクエアはいつもにぎやか。


New York Dosas, Info
   Washington Square Park
   West 4th / Sullivan Streets
  917-710-2092
   Mon-Sat 11am-5pm


☆Union Square  ($5~)

 おなじみMy Favoriteのユニオンスクエア・グリーンマーケット。パンや果物、新鮮なジュースや牛乳が売っているので、あれこれ好みで買って、その辺のベンチに座ってまったり食べましょう。量り売りなので、りんご1個とかでも笑顔で売ってくれますよ。ドッグランでかわいい犬が遊んでるところや、芝生に水着でねっころがって肌を焼くお姉さまたちも見られます。

 すぐ近くにWhole Food’sもあります。スープか何かを買って、ここの2階のイートインスペースに持ち込んで食べることも。

 Turnover(タノーヴァー…イタリアンのカルツォーネみたいな三日月型のパイ)が美味しい、「BODY&SOUL」(ボディアンドソウル)は、Allビーガン向けのサンドイッチやマフィンを売っています。月曜日と金曜日。
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b0186354_8172363.jpg ぷっくりした三日月型が愛しいタノーヴァー。豆、野菜、芋などがふんだんに入って6種類。全部制覇しました。ぜんぶ美味しいのですが、どれだったかひとつ味が薄いのがあります。そんなときの裏技は、ホールフーズの1階の出口で、取り放題の塩やケチャップをもらってくること。笑

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マフィン類も充実。バターなしなのでさっくりしています。夕方には売り切れています。5時以降は、残りの全メニュー1ドル割引になってることもあるのでチェック!


 「緑のパン屋さん」は、水曜日と土曜日。このブログで何度かでてきているお気に入りのオーガニックパン屋さんです。名前がわからないので、もうここでは勝手にこう呼ぶことにしますわ。
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 愛しのヘーゼルナッツとドライフルーツのライ麦パンは左から2番目。マフィンやスコーンも素朴で美味しい。

b0186354_820227.jpg 牛乳専門店の牛乳とブルーベリーマフィン。フレッシュなミルクとマフィンは絶妙コンビです。ところで私は低脂肪牛乳はなんかうすくて不自然で苦手です。
 コントレックスなどの硬水を、目をつぶって飲むと牛乳を水で薄めたような味がしませんか?騙されたと思ってやってみて!ほんとだよ。別にキライなわけじゃないのですが、低脂肪の牛乳を飲むと、思い出すのです。
b0186354_8203818.jpg 砂糖漬けジンジャーが入ったスコーン。甘さ控えめで、表面のジャリジャリのザラメがアクセント。この部分が、カステラの底みたいに食べる人を魅了するのだ。

b0186354_8212580.jpg ブラウニーはチョコレートそのままみたいな濃ゆい味。歯型がくっきり残るもっちりテクスチャー。カットすると真ん中は目が詰まってピカピカの小宇宙になっています。


あぁ、パンったらどんな風に写真に撮ってもちゃんと絵になるんだから…しみじみかわいいなぁ。ふふふふふふ。
そのうち、パンコーディネイターのことや、パンについての情熱についてもつづろうと思っています。


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by zhensui-maho | 2009-07-26 08:44 | Maho 2009, 6-8