俳優Mahoと、日頃から美・健・攻に努める10人の仲間たちのNYサバイバル生活。New York based actor Maho Honda's official blog!


by zhensui-maho
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<   2009年 07月 ( 15 )   > この月の画像一覧

 今日はカジュアルごはんの際に、希望どおりの食事にありつくためのサバイバル術を、簡単な英会話を交えてご紹介。お店は、前述の「Chipotle」系のファーストフード、サンドイッチ屋さん、デリなどをモデルにしてみた。 
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デリのショーケース。洗面器みたいなお皿に入ったデザート類。メロンはまるまる半分。

☆  カジュアルごはんの手引き

・ 店に入ったら、空席チェック。

 自分の荷物で席を確保するなんてNYではもってのほか。財布だけに限らず、荷物はぜんぶいつも携帯しよう。

 ・ メニューをチェック。

 料理の会計がグラム単位のお店なら、1lb,$7.00とあれば約500gが7ドルだということ。「All you can drink」と書いてあったら、その水は飲み放題。

・ いよいよオーダー。

 b0186354_4175967.jpgサーモンにするかい?

「いらっしゃいませこんにちは!」なんて誰も言ってくれない。心の準備もままならないまま叫ばれる、「Next!」 (次!)、「Anything else !?」(ほかは !?)に臆せず、とりあえず笑顔で敵じゃないことを店員さんにアピール。彼らの機嫌によるさじ加減でボリュームが増減するので、ここはオトナになろう。天下のマクドナルドでも、スマイルなぞ売っていない。


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「For here?(ここで食べるか) or to go?(持ち帰りか)を皮切りに、「Chicken?」「Cheese?」「Onion?」などと矢継ぎ早にきかれる。メニューの決定はスピードが命なので、決断力がものを言う。

スープ専門店。街のいたるところにあって、温まれる。

 しかし早口だと何を言っているのかわからないわたしらには、即決は難しい。 いい人そうな店員さんなら、粘り強く「What’s this?」(これはなに?)と確認。聞き取れなかったら「Excuse me?」と聞き返してもだいじょうぶ。味見をさせてもらえるなら「Let me taste this, please.」と遠慮なくもらうこと。

 「vegetable」「fish」「chicken」「beef」「cheese」「tomato」「cream」など、メニューの味を決定的に左右するキーとなる単語は聞き逃さないように。また、こういったシンプルな英語はすぐ口にできるように。そうすれば、出てきたメニューが思ってたのとぜんぜん違った!!という衝撃の事態(笑)は防げるはず。量に関してはご想像通り、日本の1.5倍と思っていてよい。

・ さあ、ようやく注文を終えたら、お会計へ。

 5㌦くらいでもカード払いOK.「credit? or David?(わたしにはこう聞こえていた.
だれ?笑) debit?」
ときかれるので、迷わず「credit!」と言ってカードをスライドすること。
 まごまごしていると、レジの向こう側から手がぬっと伸びてきて、カードをスライドし、ついでに機械の「Enter」ボタンを押してくれる。

 向こうではお客が神様とか、店側ががサービスを提供して当然という感覚はなく、客と店は同等。客側も感謝の気持ちを忘るるべからずだ。

 しかし、こちらはお金を出してモノとサービスを受ける権利を買ったのだから、英語が不自由でも卑屈になる必要はまったくなし。遠慮なくばんばん質問して希望のものを注文できたら、最後にレジの人に「Thank you」とさわやかに言おう。「Have a nice day.」と言ってくれたら、にっこり「You, too.」。それですべてOK!HAPPY!!

 よし、ついにごはんをGETだぜ(古) !!

・ 自分で好みの味にカスタマイズしよう。

 会計後は、セルフサービスのもの(ナプキン・カトラリー・塩・コショウ・ケチャップ・砂糖)などを忘れずに持って出ること。これらを使って、しっかり味の濃さをカスタマイズ。

 ホットドッグが有名なネイサンズなどは、オフィスの給水器のような巨大タンクから、からしやケチャップをむぎゅーーーーっっと搾り出す式カスタマイズだ。コレがけっこう楽しい。ソーセージの上にきれいにギザギザにできたら、その日はついてる日。
 ただこのタンク、引き際があまりよろしくない。ボタボタとたれて白いスカートなんかについた日には悲劇だから気をつける。

 ドレッシングも別添えがほとんどで、限られた中ではあるが味付けの自由は保障されているから安心してよい。チポトルはレモンも「All you can eat」(食べ放題)だから最高。

・ 食べる場所へ移動。

 「May I sit here ?」(ここ座っていい?),「Is anyone sitting here?」(誰かここ座ってる?)などと荷物を横に詰めてもらったりしながら席を確保し、すみやかに食べ始めよう。

b0186354_42043100.jpg肌を焼く人、昼寝をする人、読書をする人など、のんびりとした時間が流れる、午後のブライアントパーク

 外のベンチの場合は、汚れに注意だ。通りすがる人、やたらはしゃいでる犬、公園で遊ぶ家族連れ、芝生にシートを広げて肌を焼く水着のお姉さんなどを眺めつつ、ほっといてちょうだいオーラをかもし出し(i-podは有効)ナンパをブロック。食べ終わったらそのへんのゴミ箱にゴミは残さず捨てること。

最後に、
・ お手洗いを使いたいなら、デパート、本屋さん、スタバなどでかりてみよう。

 以上で流れはすべて終了。おつかれさまでした!

おまけ 真穂の実践サバイバルごはん英語フレーズ017.gif

☆The one just baked, please.
 焼きたてのをください → ベーグルは焼き立て・冷めたてがねらい目。

☆ May I have some pieces of lemon?
 レモンをいくつかいただけますか?
   → こう言えるとケチケチ一個じゃなく、何個かでてきます。チップのあるところなら、増やしてあげてもいいかもね。

☆ I'd Like to have more ○○ than broth. 
 スープよりも○○(具= vegetable, meet, lentilなど)を多めに入れてください。
   → つゆだくよりも具が多めが好きなあなたへ。

☆Would you give me an extra dressing?

 ドレッシングのお代わりをくださいませんか? → とりあえずにこっと聞いてみよう。

☆Could you make it [without/ with less] garlic? 
 にんにく[抜き/少な目]でできますか? → 玉ねぎ・ピクルスが苦手でも同様に。

☆That’s it.
 (注文は)以上です。 → Anything else?と聞かれたときに。ネイティブっぽく。

☆Can I take this out? 
 コレ持って帰れます?→ 食べきれないものは持って帰らせてもらおう。

 いかがでしたか?
 072.gifEnjoy your great meal !!


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by zhensui-maho | 2009-07-31 05:09 | Maho 2009, 6-8
☆PAIN QUOTIDIAN  ($5~20)
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 さあ、粉まみれの時間です。パン・コティディアンのご紹介。ここはベルギー発のチェーン店で、店内どこを切り取っても絵になるかわいいカフェ。マンハッタンに何件かあるので、待ち合わせなどにも便利です。
 
 料理の味つけも、チーズやハーブが一味きいていて、ちょっとにくいです。わたしはここのフレッシュミントティーがお気に入り。

b0186354_3521519.jpg 朝イチに店内で写真を撮るマブ友はるか。7:00には開いてます。冬にルームメイトのあかねちゃんと住んでた部屋のすぐ隣にあったので、徒歩0分。
 どの店舗にも、真ん中におっきなコミュニティテーブルがあります。でもあんまり他人同士が盛り上がる感じではなく、店内はどちらかというとゆったり落ち着いた時間が流れます。


b0186354_354490.jpg ただの塩と胡椒までもなんかおしゃれに見えてくる店内。ナッツバターやコンフィチュール(おしゃれに言ってますが、要するにジャム)といったFixing各種もおいしい。パンコテ・オリジナル商品がレジ近くにあります。


b0186354_3544410.jpg メニュースタンドは切れ目を入れたカンパーニュ。もう、いちいちかわゆいんだから!もきゅーん053.gif


b0186354_3554236.jpg オーガニックオートミール・ベリーのせ。牛乳か豆乳を選びます。わたしの周りでは好き派キライ派に意見のわかれるオートミール。美味しいですよね?大好きなんだけどなー。


b0186354_3563736.jpg オープンサンドは陶器のまな板にディスプレイして生き生きと。
 この日は語学学校の先生・Judyを初テイクアウトしてランチ。熱心ないい先生で、いつもめちゃくちゃ忙しいのにプライベートな相談にものってくれました。わたしより背の高い178cmあって、出会ったときから勝手にシンパシーを感じていたのだ。


b0186354_357322.jpg てんとう虫みたいな盛り付けのサラダ。ちなみにてんとう虫は英語で「Lady Bug」。幸福の象徴とされています。たしかに、なんかコロンとして幸せかも。幼虫はちょと不細工だけどねぇ。笑


b0186354_44236.jpg キッシュ。日替わりです。パンつきです。おいしいです。ただ、この日のは温めかたにムラがあった。むむむ。


b0186354_443399.jpg サーモンサラダ、パン付き。ドレッシングはブルーチーズでした。サーモンメニューはどこにいってもハズレなし、と言っちゃいます。買うならユダヤ系おしゃれスーパー・ゼイバーズがおすすめらしい。

 
 ただ、チェーンゆえか、ときと人によって味にムラがあるのが玉にキズ。惜しい。
でも、それでもオマエが好きなのさぁ060.gif


 日本は戻り梅雨なんですって?こちらも最近夕立がひどいです。とくにおとといは、もはや、何か恨みでも!?といいたくなるほど。笑えちゃうくらいのいきなりの強風と豪雨。道には川ができ、雷がとどろき、どこもかしこもしずくがほとばしってました。
 わたしはMacy'sの近くにいましたが、へなちょこ折りたたみ傘は不本意にもまったく役目を果たさず(むしろ邪魔)、下着までびしょびしょ。

b0186354_412048.jpgb0186354_4121697.jpgのきなみ倒れるオープンテラスのパラソルと、ほとばしる雨に足止めを食らったメイシーズのお客さんたち

この倒れたでっかいパラソルを見て、近くの女のヒトに、
 「わたしはアレをさすことにするわ!!」 と冗談で言ったら、
 「いい考えね。わたしも駅まで一緒に入っていい!?」 とのってくれました。わはは。



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by zhensui-maho | 2009-07-30 04:42 | Maho 2009, 6-8
 中華街は、みんなでわいわい食べられるレストランの宝庫!とくに、扉を開けるとそこだけ中国にトリップしてしまったかのような飲茶のお店は、行き来するワゴンに目移りしながら選ぶのもひとつの楽しみです。

 中華料理は油っこいイメージがあったのですが、仕事で北京に行ってたとき、2カ月間ずーっと中華を食べ続けてもぜんぜん飽きませんでした。むしろ前より好きになったくらい。医食同源という言葉があるくらい、昔から食の哲学が進んでいた中国なので、体にやさしい料理のバリエも豊富です。さすが、フレンチ・トルコと並ぶ世界三大キュイジーヌと呼ばれる中華料理だけある!
 
 乾物のだしや、油や、さまざまな香辛料が絶妙にきいた料理は、汗をたくさんかいた夏も、体の芯から凍りそうな冬も、胃袋のつよぉい味方なのです。

☆Congee Village (粥之家)
($5~15)

 コンジービレッジ。出汁のきいたアツアツのお粥は、胃が疲れたときでも大満足できます。お粥以外ももちろん美味しい。とくに野菜炒めはとってもしゃきしゃきでよい!新鮮さはとくに期待していなかっただけに(!)うれしい驚きでした。
 場所はチャイナタウンの北東のはずれ、ロウワーイーストサイドとの間です。お店も比較的きれいなので、使いやすいのです。
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b0186354_14553100.jpg お粥は$3~。人数が多ければ、回るテーブルへ。日本人以外と行くときは、フォークとスプーンをお願いしましょう。
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カニの卵とじ。そろそろソフト・シェル・クラブという殻まで食べられるカニがいっぱい出回る季節がやってくるそうです。食べたことないから食べてみたいなぁ


Congee Village (粥之家) Info
100 Allen St. New York NY  Tel:212-941-1818
(朝10時半から深夜2時まで営業、年中無休)



☆Golden Unicorn (麒麟金閣酒屋)  ($6~15)
 
 ゴールデンユニコーン。いかにもチャイナな店内を、ワゴンがかろやかに行きかう。いつもにぎやかで活気があふれています。大きな店なので、団体の観光客にも人気です。ちょっとはやめのお昼で11時ごろか、ランチが落ち着く1時半くらいがおすすめ。

 店員さんは英語があまり得意ではありません。でも、中身をきくときは「肉」とか「魚」とかシンプルな単語をはっきり発音して確認すればだいじょうぶ。それに、なんとワゴンに写真つきのメニューが貼ってあるというサービス!

b0186354_1561765.jpg できたてで湯気の昇るほかほかの飲茶が食べられます。カメラもくもるくもる。食べ切れなかったらテイクアウトしましょ。
b0186354_1563299.jpg 人気のかわいいドリアン饅頭は、一緒だったお友達も大好物。わたしはうーん、という感じ。


Golden Unicorn (麒麟金閣酒屋)Info
18 E Broadway (bet, Catherine & Market St)
Tel: (212) 941-0911




 というのも、ドリアンにはこんな思い出があるからです。
 あれは台湾留学中のこと。あ、日本では高くてとっても手が出ないドリアンが、そのへんの八百屋にお手ごろ価格で売ってる!果物の王様ってどんなの!? わくわく。 即・ランチのお供に買いました。そしてほれほれーィと食事中の周りのみんなを集めてドリアン会。ほとんどのメンバーが人生初食です。 

 …結果。ほぼ全員が胃に不快感を覚えてそのまま続けてランチを食べられなくなり、その日の午後の淡水への観光中もずーっとドリアン・ブルー・モード。あー台湾メンバーのみんな、今でもごめんね。わはは。

 はじめて食べられない食べものと出会い(自分に好き嫌いはないと思ってた)、みんなの食べかけランチを大量に破棄させ、ドリアンの悲劇を巻いた女となった私は、敗北の味としてドリアンを記憶してしまったのです。

 ちなみにそのあと、「ドリアンを食べてビールを飲むと死んじゃうんだよ。」って誰かからききました。胃の中で発酵しすぎるんだって。ぞーーー!!!。でも、その話もなんか納得できちゃうくらい、ドリアン・ショックは強烈でした。死なないにしても、あきらかに胃に悪そう!! 絶対やらない!!!!

 でも実は、いつかは克服してやるとたくらんでいます。凍らすといいんでしたっけ?


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by zhensui-maho | 2009-07-27 02:31 | Maho 2009, 6-8
 天気のいい日は、サンドイッチやデリやテイクアウトものをその辺の公園に座って、食べるのも気持ちいーー058.gif
 私はときどきベジタリアンのお店にも行きます。肉がないから物足りないかと思いきや、だしのうま味やハーブやスパイスの香り、ナッツのコクをうまくつかっていたりして、なかなか複雑でおいしいのだ。
 ニューヨークには気軽に入れるベジタリアン向けのカフェやレストランがいっぱいあるし、メニューの中に「ベジタリアン向け」を表示しているところも多いです。ここの青空系でも2店ご紹介します。

☆NEW YORK DOSAS  ($5~10)

 ニューヨークドーサス。ワシントンスクエアの南側の通りにある、ドーサ、サモサ、インド風ビスケット、ジュースの屋台。ドーサとは、米や豆の粉で具を包んだ、インドのクレープです。他にもスープやカレーなどがあります。インドでは宗教上の理由もあって比較的ポピュラーな、ビーガンのお店。

 ビーガンとは、肉魚卵や乳製品などの動物性たんぱく質を食べない方のことです。そのぶん豆や穀物、野菜や植物油を使った料理を食べます。私の友達にも何人かいますが、NYにはけっこう多いみたいです。

 ここのお店は大人気なのでだいたい行列ができていますが、ひとりで怒涛の注文をさばききるThiruさんの、千手観音のような鮮やかな手つきを見ているだけでも楽しいです。ここでテイクアウトして、工事の終わって生まれ変わったワシントンスクエアで、のんびり食べるのも素敵です。
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白い歯が素敵なThiruさん。忙しくても、いつも笑顔です。今年の冬、とっても寒くて鼻と耳を赤くしながら通りかかってメニューをちら見してた私に、あったかい試食のスープを出してくれました。そしてひと言「寒さに負けず、いい1日をね!」と。彼はもう覚えてないかもしれないけど、とってもうれしかった。
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おじさんから噴水が!笑。ワシントンスクエアはいつもにぎやか。


New York Dosas, Info
   Washington Square Park
   West 4th / Sullivan Streets
  917-710-2092
   Mon-Sat 11am-5pm


☆Union Square  ($5~)

 おなじみMy Favoriteのユニオンスクエア・グリーンマーケット。パンや果物、新鮮なジュースや牛乳が売っているので、あれこれ好みで買って、その辺のベンチに座ってまったり食べましょう。量り売りなので、りんご1個とかでも笑顔で売ってくれますよ。ドッグランでかわいい犬が遊んでるところや、芝生に水着でねっころがって肌を焼くお姉さまたちも見られます。

 すぐ近くにWhole Food’sもあります。スープか何かを買って、ここの2階のイートインスペースに持ち込んで食べることも。

 Turnover(タノーヴァー…イタリアンのカルツォーネみたいな三日月型のパイ)が美味しい、「BODY&SOUL」(ボディアンドソウル)は、Allビーガン向けのサンドイッチやマフィンを売っています。月曜日と金曜日。
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b0186354_8172363.jpg ぷっくりした三日月型が愛しいタノーヴァー。豆、野菜、芋などがふんだんに入って6種類。全部制覇しました。ぜんぶ美味しいのですが、どれだったかひとつ味が薄いのがあります。そんなときの裏技は、ホールフーズの1階の出口で、取り放題の塩やケチャップをもらってくること。笑

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マフィン類も充実。バターなしなのでさっくりしています。夕方には売り切れています。5時以降は、残りの全メニュー1ドル割引になってることもあるのでチェック!


 「緑のパン屋さん」は、水曜日と土曜日。このブログで何度かでてきているお気に入りのオーガニックパン屋さんです。名前がわからないので、もうここでは勝手にこう呼ぶことにしますわ。
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 愛しのヘーゼルナッツとドライフルーツのライ麦パンは左から2番目。マフィンやスコーンも素朴で美味しい。

b0186354_820227.jpg 牛乳専門店の牛乳とブルーベリーマフィン。フレッシュなミルクとマフィンは絶妙コンビです。ところで私は低脂肪牛乳はなんかうすくて不自然で苦手です。
 コントレックスなどの硬水を、目をつぶって飲むと牛乳を水で薄めたような味がしませんか?騙されたと思ってやってみて!ほんとだよ。別にキライなわけじゃないのですが、低脂肪の牛乳を飲むと、思い出すのです。
b0186354_8203818.jpg 砂糖漬けジンジャーが入ったスコーン。甘さ控えめで、表面のジャリジャリのザラメがアクセント。この部分が、カステラの底みたいに食べる人を魅了するのだ。

b0186354_8212580.jpg ブラウニーはチョコレートそのままみたいな濃ゆい味。歯型がくっきり残るもっちりテクスチャー。カットすると真ん中は目が詰まってピカピカの小宇宙になっています。


あぁ、パンったらどんな風に写真に撮ってもちゃんと絵になるんだから…しみじみかわいいなぁ。ふふふふふふ。
そのうち、パンコーディネイターのことや、パンについての情熱についてもつづろうと思っています。


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by zhensui-maho | 2009-07-26 08:44 | Maho 2009, 6-8
 カジュアルごはん第二弾は、自分のお好みでチョイスできるデリのおすすめをば☆

 街角のデリは、韓国系やインド系、ラテンアメリカ系のオーナーがやっているところが多いです。
スーパーにも、スープバーやサラダ・デリのバーがあったりします。ただ、あまり回転のよくないところの料理は、放置されればされるほど乾燥してしょっぱくなってくるので気をつけて。お店の活気と料理の干からび具合で判断しましょう。

☆MANGIA  ($8~18)

  ほとんどのガイドブックにのってる、イタリア系の有名デリ。さすがに美味しいです。夕方になると空いてきますが、もうあんまり料理が残っていません。やはり人気のお昼がおすすめかと。ちょっと贅沢なごちそうデリです。
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 1階は、通りに向けてオープン席になっています。自分で料理を選ぶ他に、あったかいサンドイッチや好みのサラダをライブで作ってくれます。2階にも選んだものを持ち込んで食べられる席がありますが、こちらは薄暗くなっており、オーダーでお肉を焼いてくれたりもします。

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 シーフードや肉が新鮮!それにチーズやハーブをふんだんに使っていて、サラダにしろグリルにしろひとつひとつ味も香りも違う、手の込んだ料理が量り売りで食べられます。

 こういう量り売りのデリとかバイキングをとってもきれいに盛れる子は素敵だと思う。

 サーモン、えび、ホタテ、ローストビーフ、ソーセージ、ターキー、チキン、豆、豆腐、芋、グリル・生野菜などなど、たくさんありすぎて目移り必至。それに加えてスープも5種類くらい、さらにレジ前にはキッシュやピザやデザートが……。うぅっっ気づくとつい大盛りになってしまう。でもご安心を。欲張りすぎて食べ切れなかったら小さい容器を余分に取ってきて、テイクアウトしましょう。

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 Upper Eastに住んでいた冬は、ここのカニサラダにはまって、集中的にこのカニを食べに行ってました。ちゃんとした肉厚のカニがハーブの利いたマリネ液で和えられていて、とっても美味しかったのだ。

 そういえば地元のスタタロ(スタミナ太郎:焼肉、寿司、うどん、パスタ、ケーキととにかくなんでもある、ファミリー向けバイキングのお店)に、通称「カニおばさん」というカニばっかり食べてるおばさんがいたなぁ。ほんとにカニ以外には目もくれず無心に食べていて、机には殻が天高く積みあがっていたのを鮮明に覚えています。それはそれは個性的で内輪ネタになっていました。

 単価を計算していたか、よっぽど好きだったのでしょう。いや、きっとどっちもだな。笑。合理的で、世間体よりも自分の欲望に素直な女の人だったのでしょう。ふと彼女のことを思い出してしまいました。
 
 ちなみにカニおばさんを2回目に目撃したときには、なんと「カニおじさん」を引き連れて強さが2倍にパワーアップしていた。笑。夫婦の戦場となっていた机のカニの殻も、2倍になっていて、(ぜんぶ1回捨てて)2ラウンドまで決着を持ち越していました。恐るべし。

 MANGIAを出たあと、ついでに近くのブルガリに時計を直しに入ったとき。私がLunchをテイクアウトした袋をみて、イタリア出身の店員さんがひとこと言いました。「あっMANGIAでしょ?美味しいよね!」。おー072.gifイタリア人も認める美味しさなのね。


MANGIA Info
  50 W57st (bet 5th-6th Ave) New York NY10019   Tel: 212 582-5554
[Market & Cafe] Mon-Fri 7:00 a.m. - 8:00 p.m., Sat 7:30 a.m. - 6:00 p.m.
[Restaurant] Mon - Fri 11:30 a.m. - 4:00 p.m.


☆WHOLE FOOD’S MARKET  ($6~ )

 コロンバス・サークルの地下、ユニオンスクエア、バワリーとハウストンの交差点など、知っているだけでマンハッタンに6店くらいあります。シンプルサラダ、冷たい料理、あったかい料理、インディアン、などなど量り売りバーのバラエティは豊富。寿司コーナーや、ハムやチーズなんかの切り売りコーナーもあります。スープバーもあって、フレンチオニオンスープやクラムチャウダーが美味しいです。
 
 材料は全部表示されているので、アレルギーがある方や、ベジタリアンにもやさしいです。お昼時、夕方のレジは長蛇の列が。そして、そこかしこに、盛った料理を勝手につまんでいる会計前の人が続出。さすが!

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 こっちのお寿司は主に巻き寿司のことで、のりが中に巻いてあります。海草になじみがないので、黒い色が外側にのっぺり巻いてある食べものは、気味悪がられるみたいです。外側が米だと、手にご飯ツブつきそうだけどなぁ。

 Whole Food’sの商品の値段は、全体的に比較的高めですが、その分こだわりもしっかりあるよう。デリもスープも美味しいし、パンもたくさんあって、エイミーズブレッドなどから仕入れたフレッシュなものも置いています。山のように積み上げられたフルーツや野菜は、見てるだけで外国を感じます。ちなみに売り場は撮影禁止なので、カメラを構えると注意されてしまいます。

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 上記3店はイートインスペースがあるので、ゆっくり食べられます。コロンバスサークルのお店なら、テイクアウトして、近くのセントラルパークでピクニックするのも楽しい!出入り口のカトラリー、塩コショウケチャップは最後の仕上げにとり放題。

 にぎわうイートインスペース。眺めも良い(Union Square店)。

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一足お先に!? Whole Food's ケチャップ・コレクション'09 秋・冬

 
 いちおうオリジナルエコバッグなんかもあって地球と人にやさしいコンセプトのはずですが、あきらかに体に悪そうな、趣味の悪い(失礼!)ケーキやなんかも売っています。
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  おまいさんはほんとに売れる気があるのか!?とつっこみたくなる鮮やか緑のカエルケーキ。案の定売れ残ってる。いっぱいいる顔が、うらめしそうでキモいぞ。べローン。

 
 Whole Food'sのレジはハイテクで面白いんです。

 まず、4.5色くらいの色で分けられた列にお客は一列に並びます。正面にはテレビがあって、列と同じように色分けされた画面に数字が落ちてくると、機械の女性のすました声が順番にその数字を読みあげていきます。
 
 例えば、画面の自分の列の色のところに「28」の数字が落ちてきて、彼女が「Register, 28 !!」と言ったらそのレジ28番に行ってお会計、というわけ。

 混んでいる時だと、このテレビのオペレーションのほかにやる気のなさそうなお兄さんが立っていて、リズミカルに「あんたあっちよ。28だってば!」と指示してくれる場合もあります。このハイテクなシステムにまごまごして流れを止めてしまう人が続出するので、雇われているのでしょう。しかし、やっとたどり着いたレジの店員は、私語が多く緊張感に欠けています。はは。

 この「Register、○○!!」と叫ぶ「ホールフーズのレジのすました女」のモノマネをすると、わかる人はウケてくれます。
 
量り売りシステムはとっても効率的で、しかも楽しい。気軽に入れるヘルシー系のそういうデリが日本でももっと増えないかなぁ。


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by zhensui-maho | 2009-07-25 09:14 | Maho 2009, 6-8
 おすすめごはんシリーズ。

ひとりのときやカジュアルに食べたいときに便利な、食事系のファーストフードから行きましょう。

今回ご紹介するブリトーやハンバーガー以外にも、ベーグル、パニー二(イタリアのパン・チャバタを使ったサンドイッチ)、ドーサ(インドの具入りクレープ)、ファラフェル(豆コロッケと野菜を具にしてピタパンにはさんで練りゴマソースをかけたイスラエルのサンドイッチ)、プレッツェル(ドイツのしょっぱくてカリカリのパン)などなど国籍もさまざまです。われらが吉野家の牛丼もあります!

☆Chipotle Mexican Grill   ($7~15)

b0186354_11533619.jpg チポトルメキシカングリル。産地や安全にこだわったお肉や野菜を使った、ブリトー(豆やら肉やら野菜とサルサをはさんだメキシコのクレープ)やタコスを食べられます。

メキシカンだけどお腹に重くないです。

チェーン店なので、マンハッタンに何件もあります。うれしい!!店員さんのTシャツや帽子にプリントされた唐辛子のマークが目印。
  
 もりもりっとサラダが食べたくなったら、よくここでブリトーボウルを頼みます。要するにトルティーヤ抜きのブリトーなのですが、ご飯の上に、やまもりの野菜と豆と肉を積み、チーズ、サワークリーム、サルサソースなどのトッピングを目にも止まらぬあざやかな手つきでのっけてくれます。

 「コレは?」「コレは?」といちいち聞いてくれるし、指差しでオーダーできるので、英語を話さなくても平気。ただ、店員さんのペースを乱さず、スピードに乗り遅れず、自分の好みのブレンドを完成させるためには通いましょう。

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私は豚肉の「CARNITAS」のブリトーボウルに最近は定着しています。グワカモーレも作り立てで、コリアンダー(パクチー)が好きな人にはたまらなく美味しい。そしてうれしいことに、レモンが使い放題!!!Yeeeah!!



 このあいだ、例の悲劇の盗難に同情した店員さんが、トラベラーズチェックの再発行のためにアメリカンエクスプレスに送る重要FAXを「たいへんだったのね。じゃあうちで送ってあげるわ!」と言って、私が食べてる間にサッと裏でやってくれました。ちょうど手続きに追われていたときだったので、彼女のさり気ないやさしさにとっても癒されたのでした。

そんなこともあってよけいに、ついつい足が向いてしまうひいきのお店です。


☆The Burger Joint  ($5~15)

 ザ・バーガージョイント。

高級ホテル・パーカーメリディアンの一角にある、隠れ家みたいなハンバーガー屋さん。たどり着くのも冒険みたいで楽しいです。

中に入ると、とっても活気があってアメリカンな雰囲気にギャップがあって、これまた楽しい。

 ホテルに泊まるエレガントなセレブ客と、ハンバーガー目当てだけの腹ペコ客との違いは明らかです。私はもちろん後者。しかしながらホテルのみなさまは、誰に対してもニコニコとやさしく、「またこいよ!」と言ってくれました。
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ハンバーガーも美味しい。

劇場街にも近いので、ミュージカルの前後に行くのもいいかも。

ピクルスを頼むと、ドカンっと大きいのがひとつだけ、紙コップに入って出てきます。ワイルド!

 ここでトイレを使いたいなら、セキュリティのおじさんに鍵代わりのカードをもらい、コンピューターに通して入る仕組みになっています。ホテルの1階のトイレを借りるのです。

 カードを返すときに、「このカードかわいいね!」と言ったら「そうでしょ?じぁあ、ハイ。君にあげるよ!」だって。

私は今後この高級ホテルのトイレ使い放題ということかしら。あれ以来まだ試していませんが、いいのか?いいのか?そんなんで安全面は。笑 
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トイレの鍵と、アメリカンな店内。

The Burger Joint Info
118 W57th St (in the Parker Meridien Hotel)
 (bet 6th & 7th)NY10019
 TEL 1.212.245.5000


リクエストをもらったので、しばらくはごはんシリーズをお届けします。
日本も暑いみたいなので、夏バテしたり、体調をくずしませぬよう!

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THANK YOU! 070.gif
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by zhensui-maho | 2009-07-24 12:57 | Maho 2009, 6-8
☆ epilogue

 長文に最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。いやはや、こんなに長く真剣に書いたのは卒論以来でしょうか…。

 わたしは教育学部を出たのに、自分より若い世代に何が残せるかとか、日本にどういう教育が今必要とされているのかとか、そういうだいじなことを考えることなく卒業してしまいました。お恥ずかしいことですわ。

 最後になりましたが、今後とも、母校の生徒のみなさんと、それを支えてくださる親御さん・先生方の、元気で明るい未来を心よりお祈り申し上げます。そして、いろいろと考える貴重な機会を与えてくださった関係者のみなさまに心よりお礼を申し上げます。本当にどうもありがとうございました。

 私の大切な母校が、これからも名前のとおり、愛のあふれるすばらしい学校でありますように。

 あぁ、なんだか、母校の先生、バレー部だったみんな、クラスのみんな、そして大好きなんて言葉ではくくれない大切な家族に、ますます会いたくなってきました。

2009年7月14日  卒業生 本田真穂

(終わり)

4日間連続企画
母校のみなさまへ prologue
vol.1 自分の「好き」をだいじにすること
vol.2 「好奇心」をだいじにすること
vol.3 周りの人をだいじにすること
vol.4 生徒のみなさまへ
母校のみなさまへ epilogue
     
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あのとき中学3年生だったみなさま、遅ればせながら、ご卒業おめでとうございます。桜がきれいに咲いた春でしたね。またどこかでお会いできるのを楽しみにしてマホ☆
I hope you all enjoy your life to the fullest !!!

b0186354_0183881.jpgこちら、ドーナッツピーチというベーグル的な萌えシェイプの桃です。今日はせっかくなのでいつもよりも余計に買ってみましたが、ここまで積むのに1時間以上かかりました。

 こんな風に、いつもと変わらぬ幸せな誕生日を過ごしましたとさ。めでたし。

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by zhensui-maho | 2009-07-17 00:22 | 母校のみなさまへ
☆生徒のみなさまへ

 あのとき3年生だったみなさんはもう卒業してしまいましたね。とにかく、みなさんとお会いできて本当にうれしかったです。あの日の前後で10年前の気持ちまでたくさん思い出しましたよ。

 そもそも中学時代の私は、コドモでもオトナでもない今の立場は損だから、はやくオトナ側にいきたいと思っていました。オトナになれば身体も心も強くてきれいで完璧になれると信じていました。

 当時は自分の欠点や弱さを認めたくなかったので、人からの悪口にも過敏にも反応しました。そのおかげで、小学5年生くらいからクラスに表れだす思春期の女子独特のなわばり争い・グループ行動に調子を合わせてみては、なぜか用もないのに休み時間のたびにみんなに合わせてトイレに行ったりもしていました。

 しかしながら、そんなに何回も行っても出るものはない。鏡の前でひたすらリップクリームをぬりぬりして口紅型に斜めに減らすのを楽しんだり、顔の脂をひたすらとってみたり。

 それもこれも、誰かと一緒じゃないと、自分の居場所がなくなるような気がしたからです。

 しかし、この「連れション」も、なにかのきっかけに、中2くらいを境にぜーんぶ面倒くさくなって放棄しちゃいました。こうしてひとりでいる時間ができると、クラスのあまり話さない子とも話せる機会が増えて、また違った発見がありました。そういえば、今も一番よく会う中3のときから親友みずきは、もともと部活もグループも違いました。

 わたしは、オトナと自分との間には分厚い壁があると思っていました。何にも言わなくてもわかってほしいという甘えがあった一方、何を言っても所詮無駄だろうと初めっからあきらめているところもありました。
 
 しかしながら、みなさんの歳の頃に思い描いていたすっかりオトナなはずの24歳に比べて、恥ずかしながら今のわたしのなんてコドモじみていることでしょう…。あぁ。

 もしみなさんの中にわたしと同じように考えている人がいるなら、周りにいる大人たちは、みなさんが思っているほど遠い存在ではないかもしれませんよ。

 少し先を歩いているだけ。自分たちより優れているのは人間の質じゃなくて、長く生きている分の経験の多さと、そこから自分なりに得た彼らの考え方、ただそれだけ。

 そう思うと、もうちょっと大人が身近な気がしませんか?
 
 たしかに世間にはいい大人ばかりでなく、しょうもないのもたっくさんいるからよく目を凝らさないといけませんが、きっとみなさんの周りには、素敵な大人たちがたくさんいるはずです。

 ちょっと耳をかたむけてみましょう。毎日シャワーのように浴びせられる無責任な情報や決まりきった指示にうんざりしていたとしても、本当にみなさんのことを思って、ちゃんと自分の意見としてなにかを言ってくれる人たちの言葉はちゃんとわかるはずです。

 みなさんにヒントをくれる先輩方は、きっと身近にいます。 せっかくだから、学べるところは学び、盗めるところは盗み、より大きく・美しく花開くための栄養をもらいましょう。

 さらに、みなさんと会うことでわたしが多くのことを今回考えられたのは、あとに生まれた人たちと関わることでもたくさんのことを得られるという良い例です。本当にどうもありがとうございました。

 年上でも年下でも、男でも女でもゲイでも、宗教や文化や育った環境が違っても…、とにかくどんな人とでもよい交友関係が広がれば、それだけ影響を受けて豊かになれるチャンスが増えるということです。

 そして、なにかを好きになれたのなら、自分を制限しないでとことん挑戦していって欲しいと思います。

 何歳になっても、いろんな方向にスタートが切れます。私たちにはきっと、新しいことを知る楽しみと、それを吸収して成長できる無限の可能性が、生きている限りたくさん与えられているのだと思います。

 ただ、冒険のしやすさで言えば、まだ大人社会の利害関係とは無縁で、世間の風当たりも強くない学生のうち、まだまだ経験が少なく、心も身体も可能性たっぷりの若いうちですよ!みなさんは、今がチャンスです。

 自分ならではの興味がおもむくままに、心のドアを広く開けて、何にでも積極的に食いついていってみてください。自分の交際範囲や年齢の限界は、わたしたち自身が決めていいのです。

 学校は、まだ思いっきりありのままの 「自分」 でいて許される場所であってほしいと心から思います。
 
 年をとるたびに自分が欠点だらけなことを思い知ってきました。でもそうした中で無理やりでも自分とちゃんと向き合うようになってからは、自分のことも、そして周りのことも、前よりも大切にできるようになったと思います。そうして、人からも、着々と増えていく自分の経験からもたくさんのことを学べましたし、これからもそのつもり満々で行きたいと思っています。 

 そしてわたし自身も、将来は周りになにかいい影響を与えられるような人間になりたいと思っています。

 「未来の自分に期待していた、あの10年前の真穂をがっかりさせたくないぞ。」と、生徒のみなさんのきれいな瞳にかつての自分を重ねて、より気合が入った次第です。

 生徒のみなさん、自分の気持ちに正直に、感性を豊かに育てていきましょう。そして、糸のつながりあった大切な人たちを幸せにできる、やさしい人間に成長していきましょう。
 
 これが、10年分だけ長く生きられたわたしが、生徒のみなさんにいま伝えられるメッセージ。


(epilogueへつづく)


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 UCLA夏の留学プログラムが終わったときに、みんなとはぐれてやってきたひとりラスベガス。かなりのエキサイティングな旅行になったのですが、なぜかこの写真を撮った夜だけは、ひとりで知らない街にいることの寂しさ感じました。たくさんの中でひとりぼっちのときのほうが、孤独を強く感じるのかもしれません。

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 ブラジル・イグアスの滝にて。のけぞって自分撮りですが、なかなか衝撃と感動をうまく表せてるんじゃないでしょうか。。。ほらほら、きれいな虹も写ってますよ。


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 今年の1月に、ナスカとマチュピチュいっちゃう?といきなり決まったペルー旅行にて。予算が極安ゆえ、スケジュールは無理やり&トラブルもたくさん発生。珍しく年頃の女ふたり旅だったはずなのに、ノリはど根性体育会系でした。色気まったくなし。そのうちtravelカテゴリーでUPしようと思います。

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by zhensui-maho | 2009-07-17 00:11 | 母校のみなさまへ
☆ 周りの人をだいじにすること

 今でも、中学で同じクラスや部活だった友達と会う機会は多いです。ここまで付き合いが長いと、ソウルフレンドと呼んでよいでしょう。久しぶりに会うと、みんな変わってないなぁと思うと同時に、自分も当時に引き戻されるような感覚が新鮮です。

 でも、外見・内面ともに確実に歳をとっているんですよね。生徒のみなさんにお会いして、この10年という時間の重みを実感しました。

 自分というのは、もの心がついたときからずっと同じ顔・身体・声で「自分」として大きくなってきましたが、小、中、高と変化するステージにともなって、外の世界の付き合う人たちは変わります。自分の人生に区切りを与えてくれるのは、外の世界の変化です。過去に出会った人たちは、自分がその時代を生きたという動かぬ証拠なのです。

 わたしは人と会ったり、話をしたりするのが好きです。しかし、みなさんの年齢から現在までの10年間で、もう会いたくないと思う人がいることだけはとても残念です。
 
 ただ、わたしが本当に会いたくないのはその人たちなのではなく、きっとその当時の、嫌いだったわたし自身なのだと思います。そう、当時のわたしが、自分にうそをついていたり、楽な方に逃げていたり、周りへの感謝をいっさい忘れた自己中女になっていたことを、今のわたしは知っているから。同じように、家族や親戚ならまだしも、いったん亀裂を意識してしまった他人との関係をフォローするのは非常に難しいということも。

 地球に約67億もいる人間のうち、ひとりと出会えて仲良くなれる確率を考えたことがありますか?

 同じ民族の集まった日本にいても、それは天文学的な数字です。「縁」って不思議です。好きになれた人を、だいじにしてたはずの人を、将来会いたくない人にしてしまうなんて、人と自分とを近づけたせっかくの「縁」を無駄にしてしまうとても悲しいことです。
 
 もう誰ともそんな関係には陥りたくありません。友達であれ恋人であれ仕事仲間であれ、一瞬でも真剣に心を通わせた人とは、いつでも正面から向き合い、いつまでも笑顔で会える自分でいたい、いつまでも彼らの幸せを心から願い、一緒に喜びあえる自分でいたい、と心から思います。

 大学1年のとき、高校時代の友達が亡くなりました。自殺でした。うつ病が悪化してとのことでしたが、いつも一緒にいたあの子が自ら命を絶ったということに、大きなショックをうけました。いつも周りに気を配り、みんなを後ろからそっと支えてくれるような、笑顔が魅力的な優しい子でした。

 自殺を知った瞬間は、不思議と涙は出ませんでした。

 人間関係はいくつも糸が重なってできたネットのようだと思います。その糸とは、ひとりから何本も伸びていて、人と人とを結びつけています。

 彼女の突然の死によって、みんなから伸びて彼女とつながってた糸はすべて、無理やり引きちぎられることとなりました。それらは、目標を見失ったまま、永遠に宙をさまよい続けることとなるのです。残された私たちは、つながる先を失った切れっぱなしの糸を引きずりながら、むりやり歩いていかなければなりません。

 彼女のお葬式では、それまでは知ることがなかった彼女の親戚の方々や、中学や地元の友達など、彼女を通した向こうに糸がつながっていた人たちの悲しい涙がそこかしこにあふれていました。
 
 あんなに胸が押しつぶされそうな場所は初めてでした。

 実は、わたしは最近まで彼女のお墓参りに行けませんでした。それは、あのとき彼女の自殺を受け入れられなかったからです。

 当時はちょうど仕事を始めた頃で、学校との両立やプレッシャーとの戦いのために自分の中で必死にバランスをとっていた時期だったので、もし受け入れてしまったら、精神的にまいってしまって自分自身にも同じことが起きるかもしれないという恐怖がありました。

 また、楽しかった高校生活にぽっかりと穴が空いたような気がして、それを確認するのが怖かったのです。お葬式にきていたようなたくさんの人たちにそんな悲しみを背負わせた彼女に対する怒りも感じていました。

 それと同時に、ずっと親しかったはずの自分が、彼女のことを何ひとつとして理解していなかったことに対してやりきれない怒りを感じ、また深く後悔し、自分が許せませんでした。彼女と一緒にいた当時のわたしのことを嫌いになってしまったということなのかもしれません。

 そして何より、彼女のお母さまに会うことができませんでした。自分のお腹を痛めて生まれてきた子供が、自ら死を選ぶほど苦しみ、そしてあれだけ多くの人の心を傷つけたことへの責任から、いつまでも自分を罰し続けるのではないかと思うと、いたたまれなかったのです。
 
 それらの思いに決着がついたのは、高校同級生の男の子の結婚祝いパーティの幹事をしたときでした。
 
 花婿は人気者だったのでたくさんの高校時代の仲間が集まり、同窓会としてもとても楽しいものになりました。彼は亡くなった彼女と2年間同じクラスでしたから、集めた同級生の中には彼女のお葬式以来に会えた友達もいました。あのときのような涙はなく、キラキラした笑顔だけが並んでいました。

 「そうだった。お葬式のとき、大好きなみんなと卒業式以来ひさしぶりの再会なのに、こんなに悲しい場所はいやだ、今度は絶対みんな笑顔で集まれる場所で会いたいと、そう思ったんだっけ。」

 彼の結婚を祝う気持ちの裏で、わたしも救われたと思えた日でした。このパーティで、振り返るのが怖かった高校時代のネットで、つながりあえた糸の先のたくさんの笑顔を確認することができました。

 彼女が自分で死を選んだことは絶対に間違っていたと思うので、弁護するつもりは一生ありません。ただ、こうしてわたしは、ひとりのだいじな友達の死を受け入れることができました。ついに彼女のことも自分のことも開放することができました。

 パーティの次の日は、ただただ彼女を失った悲しみと周りの人たちへの感謝の気持ちがあらためて込みあげてきて、涙が止まりませんでした。仕事じゃなかったからよかったものの、そのときは表参道までの千代田線電車の中でもしゃくりあげっぱなしでした。

 彼女の死を知ったあの日に自分が壊れないようにかたくかたく閉じた感情の扉が、一気に開かれた瞬間だったのでしょう。

 この日を経て、わたしは考えました。もしかしたら、あのときお母さまに会いたくなかったのは、大好きな彼女を否定されるかもしれないと考えるのが怖かったからかもしれません。

 育て方が悪かったのかもしれないとか、あの子は何のために生まれてきたのだろうか、生まなければよかったのだろうか、などということを彼女にとって一番身近な母親が考えていたらと思うと、胸が痛くてどうしようもなかった。まだあのときの私は、お母さまが考えているかもしれないと恐れたその問いに、返せるだけの確かな答えを持ちあわせてはいなかったのです。

 しかし、今ならお母さまにはっきりと自分の気持ちを言うことができます。彼女が生まれてきてくれたことは、わたしにとって確かな意味がありました。彼女と出会えて、心からよかったと思っています。一緒に楽しく過ごせた時間はもちろん、欠けてしまった高校生活の痛みも、そしてそれによって気づかせてくれたすべてのことも、ぜんぶ、本当に全部をひっくるめて、大きな意味がありました。

 人にはそれぞれ、その人が存在するだけで幸せになれる誰かがいる、と小説で読んだ記憶があります。ひとりの人に代わりはいないのです。

 出会った人たちが自分が生きてきた過去の証拠だということは、逆の見方をすれば、自分もまた、その出会った人たちにとって、過去のステージの一部となり、生きた証となっているということです。自分がいなくなると、その人たちの過去が欠けてしまうのです。
 
 わたしの人間関係のネットには、大好きな彼女がいるはずのところにぽっかり穴が空いています。10年後も、20年後も、ずっと。そして、それは親、親戚、友達、先生など、かつて彼女と糸がつながっていたすべての人の過去にも、同じように言えることなのです。

 彼女から、自分自身と周りの人を大切にすることを、そして、なにがあっても、どんなときでも歩き続けなきゃいけないことを、教えてもらったような気がします。

 わたしはあなたのぶんまで、前を向いて生きていきます。

(vol.4へつづく)

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 高校時代からの親友・よしみと行った沖縄にて。足腰の限界まで歩きたおし、胃袋の限界まで食べたおし、体力の限界まで遊びたおし、腹筋の限界まで笑いたおしたクレイジーな旅行でした。あれはよしみとしかできないんじゃないだろうか。

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 4年前、留学先のUCLAからツアーに行ったサンフランシスコにて。仲良くなった日本人のみんなと。みんな同世代。サンフランシスコは、なんとなくヨーロッパ情緒を感じさせるくたびれ方がおしゃれな街という印象でした。たしか10時間以上の長距離バスで行ったので、へんな筋肉痛が。

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 岡ちゃん、つばちゃんご結婚ほんとにおめでとう。

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by zhensui-maho | 2009-07-16 00:24 | 母校のみなさまへ
☆ 「好奇心」をだいじにすること

 日本は豊かな国です。

 親や社会から守ってもらえるうちはその流れに乗ってさえいれば、だいたいの場合は小学校、中学校、高校と、安全に進んでいけるという素晴らしいシステムが整っています。

 しかし、親や社会が決めてくれた理想の型があるからこそ、その型にはまった考えしか受け入れられない保守的な面も備えています。「変わっているね」という会話を日本ほど頻繁に耳にする国は、なかなかないんじゃないかとよく思います。

 「触らぬ神に崇りなし・出る杭は打たれる」などのことわざにも反映される「和」をだいじにする心は、日本を特徴づける性格のひとつだと思います。

 ここで、ちょっと考えてみてください。その豊かな日本の環境は、自分の頭で考えるチャンスを奪ってしまう危険も含んでいるのではないでしょうか。

 小学校・中学校までは、わたし自身、教科書に載っていることや先生方が言ったことなど、与えられる情報すべてに対して受身だったような気がします。大人の代表である先生は、私の中では完璧な存在だったのです。

 また、基本的に感情を言葉にするのが苦手だったので、何かあってもみんなと違うことを言いたくなかったし、もちろん大人に対しては子供ながらもこちらの発言権の弱さをわかっていたので、極力無駄な争いはしないでおく、というある意味冷めた省エネ気質の子供でした。自己表現をすることにあまり価値を感じていなかったともいえます。
 
 中学・高校の勉強に取り組む姿勢も、大学受験までは、ひとりで満足感と優越感を味わうために結果が目に見えるテストだけ集中する、というものでした。やるべきとされたことを淡々とこなしていく感覚でした。

 私の好き度合いによって、それぞれの先生や使う教材の好みに大きなむらがでていましたが、とにかくテスト直前だけは頭をフル回転して片っ端から丸暗記漬け。それによる睡眠不足のせいで、いつも栄養ドリンクを片手に登校するおじさん化した女子高生でした。

 ところが、そんな受身の姿勢ががらりと変わる出会いがありました。塾で出会ったひとりの歴史の先生が、「好奇心」という新しい目を開いてくれたのです。

ちょっとメタボが心配な立派なお腹にサスペンダー。
顔の1/3はあろうかという特大黒縁めがねといつもニコニコの細い目。
飛んだり跳ねたりしながら招き猫風の手さばきで進められるめちゃくちゃ濃ゆい授業。

 この強烈にかわいい個性をお持ちのW先生は、当たり前だと思っていたことに新しい角度から光をあてることを教えてくれました。
 
 教科書には、残された資料をもとに表舞台として編纂した「歴史」の物語が載っているにすぎないというお話をきいたときのことです。そのために、みんなが学ぶ「世界史」は文字や絵画などの文化が発達した中国やヨーロッパを中心に語られるのです。真実は当時を生きた人のみぞ知る、です。
 
 このとき、ややこしいだけでつまらない小説と同じ位置づけだった「歴史」が、急に血の通ったものになりました。「歴史」の中に息づく、当時を懸命に生きて後々に語り継がれるほどの何かをした人たちと、その資料をひとつひとつ研究して編纂した学者さんたちの視点が、わたしにも少しだけ感じられるようになったのです。

 例えば、中国4000年の歴史に名を連ねた偉人の名前をみてみましょう。生徒のみなさんは高校でもっと詳しく教わることと思いますので、予習のつもりでついてきてくださいね。

 歴代、国を治めた皇帝たちは、生前の功績をもとに死後に名前を贈られます。この名前を「諡(おくりな)」といいます。この諡が、皇帝の名前として私たちにおなじみの歴史の中に登場するわけです。時代の繁栄を担い、後の世の中国の人々から功績を認められた皇帝は、それをたたえる意味で「永楽帝」「乾隆帝」などと、見るからにポジティブな漢字が並ぶ諡になります。

 諡のことを教わってからすごく気になったのは、じゃあ異民族の名前は?ということ。
 
 そもそもプライドの高い中華民族は、『中華思想』のもとに東夷、西戒、南蛮、北狄などと中国をとり囲む東西南北の異民族や外国人をすっかりなめきっていた長い歴史があります。

 たとえば北方民族・金を率いた人物・完顔阿骨打。自民族にとっては中国進出の素晴らしい功績を残した英雄でしょうが、中国側にとっては憎き野蛮な侵略者。

 完顔阿骨打という名前は、ある意味かんかんに怒ったチャイナの文化人からの悪口です。顔の骨全部打ち壊してやるぜ、という感じ?物騒すぎてとても印象に残り(でも一度もテストにでなかった!覚えやすいからでしょうか。)、見かけるたびにその背景に思いをはせずにはいられないのでした。

 そして、その中国史を専門分野とするW先生が言ってくれた、忘れられない言葉をもうひとつ。

「私の考えは偏っています(さすがに中国専門だけに、左寄りに!)。ですから、ひとつの偏った考えとして受け止めて、それをもとにご自分の意見の軸をつくり、大事にしてくださいね。」

……教養があるってなんてかっこいいんだろう!

 当時のわたしは、目からうろこがぼろぼろと落ちる音が聞こえるかのような思いでした。間違いなく、高校生活三年間の中で、一番印象に残った言葉です。

 「正しい」とされている答えを上から一方通行で教えるのではなく、わたしと同じ目線で、偏っていると認めたうえで自分の考えを語ってくれた親以外の身近な大人はW先生が初めてでした。とても潔くてかっこいいと思いました。

 おかげで、当たり前だと思っていたことでも、実は一方的だったり、誰かが得をするように都合よく仕組まれていたり、という可能性があるかもしれないという新しい視点を持つことができました。この先生は、誰かに押し付けられたものさしで物事を測るのではなく、自分のものさしをもつことが大切なんだと気づかせてくれました。W先生の授業はいつも、知的で、楽しく、とてもやさしいものでした。

 もっとたくさんのことを知りたい。自分のものさしを持ち、それをより確かなものに磨き続けたい。どうせこのまま流れにのって受験をするのだったら、せっかくだから難しいとされている大学に入れば、なにかもっと面白いことが待っているに違いない!

 こうして私は、受験勉強にはまったのでした。

 知識があるのは「かっこいい」。この「かっこいい」という言葉が、枠からちょっとだけはみ出したい年頃真っ盛りのわたしにとって、どれほど魅力的に響いたことでしょう。しかし、次第にその「かっこよくなりたい」という憧れは、「好奇心を満たしたい」という具体的な動機に発展していきました。

 勉強に対して、「好奇心」という、満足感や優越感に勝る動機ができたとなれば、なんだかブランドのように憧れていた志望校は、ただのチャレンジの目安という位置でしかなくなりました。どこの大学に入ったとしても、満足感は後からついてくることでしょう。

 ところで、こうして情熱を燃やす目標ができると、それまでこだわっていた服装やメイクなどの「ちょっとだけはみだす楽しみ」なんて、もうおもしろいほどどうでもよくなってしまいました。

 ひざ上20cmのスカートはひざ下にまで伸ばされ、茶色い焼きそばパーマ頭もオーガニック黒髪ひとつ縛りになり、マスカラで毎日ひじきのようにたくわえていた自慢のまつ毛のこだわりも捨て、冬には顔が隠れる大きなマスクを毎日着用。みるみる模範生のような格好に戻っていきました。

 勉強に集中するために、手間・寒さ・痴漢への危険の3つは徹底的に排除しなければいけませんでした。ついでにお金も節約できるなら最高です。

 ちなみに、栄養ドリンクは相変わらず愛飲していましたが、テスト前のみでなくしだいに増えて1日に1本になっていました。もしかして、たくさん飲みすぎると効かなくなったりするのかもしれません。

 そもそも、どうして校則違反はあんなに楽しかったのでしょう。

 思春期は、周りからの目が妙に気になったり、新たに芽生えた自我をもてあましたりします。中学からすでに少しずつ気づいてはいましたが、高校生の頃のわたしは、 「かわいくいたい(外見をよくみせたい)」「かっこよくいたい(周りから憧れられたい)」という関心がピークでした。毎月雑誌をみては、ひたすらかわいいものをチェックチェック。

 校則違反をすることで、「イケてるみんなと同じわたし」と、「学校のみんなとは違うわたし」に酔っていたかったのだと思います。

 しかしながら本人の意向のみでなく、この「かわいい至上主義」は、日本全体で一緒になって盛り上げてたふしがあります。当時はジョシコーセーブームのまっ盛りで、もはや社会現象だったと言ってよいでしょう。女子高生たちが、流行を生み出す立派なマーケティング層として大きく認識された時期だったといえます。

 需要があれば、商品やサービスを売るビジネスが成り立つのが資本主義にっぽん。もはや女子中高生も立派なターゲットです。しかし、ここでひとつ心配なのは、商品の宣伝にとどまらず、その需要自体を生み出す価値観を無意識に押し付けられているのではないかということです。
 
 例えば、
 
「女子高生はイケてなきゃだめ。そして、イケてる女子高生=ガリガリに細いギャル系。」

 という価値観がみんなに浸透すれば、そこに目をつけた10代半ばの女の子のためのダイエット商品やヤング化粧品、ギャルファッションの業界が大きなビジネスに成長します。

 その大元たちの中には、さらにビジネスを活性化させるために、その「ギャル系じゃなきゃイケてない」「ガリガリじゃなきゃかわいくない」という価値観を浸透させること自体にお金を投資し、対象となる女の子たちを必要以上に焦らせて消費に走らせようとするところもでてくるでしょう。

 もう十分に便利で、望めばなんでも手に入る豊かな日本です。新たに商品を売ってビジネスを成立させるためには、もはや、今の時点で人々が必要としている小さな小さな需要を探そうとするのではなく、むしろなんとかして新しい需要を作り出そうとする方に、必死にならなくてはいけないのかもしれません。

 ビジネスの大元は、みんなでグルになって流行を生み出そうとしてきます。街には女子高生へのメッセージが、雑誌、広告、テレビなどいたるところにあふれています。そうして爆発的に流行ったのが、ルーズソックスであり(私は断然紺ハイソ派!)、だぼだぼカーディガンであり、茶髪に目頭白アイラインの化粧といった、国際的にも有名な「日本のジョシコーセー」の特徴的な要素だったのです。

 その流行を本人たちが楽しんでいるうちはよいのです。わたしも十分に楽しみました。ただ、ひとつ心に留めておきたいのは、これらの情報や価値観の目的はあくまでお金がらみであり、中学生、高校生たちを守り、よりよく育てようとする類のものではないということです。

 押し付けられた価値観にたいするものさしがないと、消費者は、その流れに組み込まれていることにさえ気づかぬまま、逆に資本主義社会に消費されていくのです。

 もともと消費者の需要に対する善意から始まったサービスや商品もたくさんあります。ただ、必要以上にいろんなメッセージがあふれている社会にいることを意識し、本当に今何が必要なのかということををあらためて考えてみると、それぞれ気づくことがあるかもしれません。

 情報化社会と呼ばれる今、あふれる価値観や情報を取捨選択する責任は、私たち自身が負っています。若い世代は、どれが自分にとって本当に必要な情報なのかを自分の頭で考える力を、できるだけ早い時期に養わなければいけないと思います。

 ただ、自分の頭で考えるのに慣れておらず、物事を判断する確固としたものさしがまだ自身の中にない中学生・高校生の時期に、それらを吟味し選別するのは難しいと思います。それを助けてあげられるのは、親や教師といった、彼らの周りの身近な生身の大人たちしかいません。発信者の見えない無責任なメッセージはもうたくさんです。
 
 まことに恩知らずで申し訳ありませんが、当時の私にとっては校則も、よくわからないまま周りに氾濫しているメッセージのひとつに過ぎませんでした。

 先生たちの顔色をうかがいながら服装検査のときだけ意識する校則が、そもそも私たちをさまざまな危険から守り、勉強に集中できる環境にもっていってくれるためのものだったとは考えてもみなかったのです。それ以前に、わたしは勉強自体の重要性を理解していなかったのです。というより、理解しようとしなかったのですね。

 わたしにとっての大学受験は、自分で人生を「選択」する初めての機会だったのだと思います。流れに乗ってさえいればなんとなく「正しく」ステップアップしていけた時代はそこで終わりました。初めて、今まで当たり前のようにおんぶしてもらっていた親や社会に深く感謝することができました。

 そこからは、答えが誰かに用意されていない自分だけの道を歩いていく覚悟をしなければなりませんでした。特に、大学生と同時に社会人になったわたしは、自分が発する言葉や行動のひとつひとつに、はじめて責任を持たなければいけませんでした。

 自分の道を進むというのは、簡単なことではありません。その道が、まだ誰も通ったことのないバキバキの獣道ならば、いつもなにかと血だらけになってしまうはずです。

 しかし、新しい道を積極的に開拓していくためには、「好奇心」のライトをいつもつけっ放しにしておかなければということを、そんな獣道を通りすぎてきたツワモノの先輩たちから教えてもらい、わたしもいつも心がけたいと思うようになりました。
 
 「好奇心」がありさえすれば、好きなことが見つけられます。「好奇心」が進むべき道を照らし出し、そのライトの先にある新しい世界を映し出してくれます。

 そこで見つけた「好き」の気持ちは、あなたが力いっぱい走るためのエンジンを動かすガソリンとなってくれるはずです。

 そんなこんなで、 「好き」 をエネルギーにして走るわたしという車には、 「好奇心」 というライトが備わりました。この骨組みがしっかりしていたからこそ、芯以外の部分を変え続けながらもずっとわたしのまま走ってこられたのだと感謝しています。

(vol.3へつづく)

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東レのポスター撮影。毛穴全快・なんでも吸収する気まんまんの、人生初撮影、しかも人生初海外です。スタイリストさんのおっぱいを盛る技術に感動したわたしは、1日だけ許されたオフの日に、シリコンの胸パッド(今のヌーブラみたいな)を求めて街中をさまよいました。
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 冬の北京。ちょうど卒論の時期でしたがそこは押し切って、向こうのエージェントにマネージメントをお任せして2ヵ月間出稼ぎ(!?)に行っていました。寒かったです。手足が壊死(えし)寸前。寒いついでにスキーにも行きました。
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 屋久島にて、穴が顔みたいに見えるかわいい葉っぱをパチリ。アメリカ行きの直前、なんか頭がごちゃごちゃになったので、ひとりでふらりと行ってきました。屋久島の素晴らしさは、travelのところでいずれ紹介できればと思います。

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by zhensui-maho | 2009-07-15 13:44 | 母校のみなさまへ